お前さん方に話して聞かしてやろうか、あの人とアタシの約束の噺をさ 「昭和元禄落語心中」
ITAN」という雑誌に連載されている、という話は聞いていましたが
まさか、こんな話が展開していたとは・・・
失われつつあるものへのノスタルジーというのでしょうか。
クールジャパンと言われながらも
やはり敷居が高く感じる、落語。
高いというよりも、恐れ多いというか、
日本古来の伝統にある口伝の芸には
何かが宿っているように思えてならない。
落語家から語れる怪しい言葉の世界に
魅入られる・・・そんな不思議な魅力のある漫画です。
「元禄昭和落語心中」には、
落語というものに魅入られた人々の愛、憎しみ、葛藤がでてきます。
満期出所を果たした青年が、昭和の最後の落語家と呼ばれた八雲に弟子入りするところから物語は始まります。
青年は八雲から「与太郎」と呼ばれ可愛がられますが、なぜか稽古はつけてもらえません。
彼は、同居している八雲のなくなった兄弟子の娘、小夏に稽古をつけてもらいながら、
一歩一歩落語家への道を歩んでいきます。
しかし、与太郎が落語家への道を歩む中、八雲は、落語と心中すると告げるのです。
なぜ、八雲はそこまで真摯に落語に打ち込むのか。
人間模様が見事で美しいです。
アニメも始まっていますが、こちらも見事です。
八雲さんが色っぽくて、声優さんって素晴らしいですね。
それで、なぜこれがBLかというと
これは、読んでのお楽しみ、ということで。
昭和元禄落語心中のご紹介でした・・・